市長メッセージ【8月】

更新日:2022年08月03日

職員の皆さん、おはようございます。市長の十屋でございます。

今日も一日、「笑顔であいさつ 日本一 ひゅうが」でよろしくお願いします。

今日は、はじめに明るい話題です。第104回 全国高校野球選手権宮崎大会において、富島高校野球部が見事優勝し3年ぶり2度目の夏の甲子園出場の切符を手にしました。

新型コロナウイルスの感染拡大で、市民生活や市内経済が厳しい中、また、行事やイベント等が制限される社会状況の中で、今回の甲子園出場は、市民に感動と元気を与えていただきました。富島高校野球部が目標とする「守り勝つ野球」で、悲願の一勝を勝ち取るために、市民をあげて応援しましょう。

次に、コロナの状況についてです。

本市においても7月中旬以降、感染者が急増しており、職員の中でも感染者や濃厚接触者が確認されています。

また、感染力が強いと言われる「オミクロン株 BA5系統」への置き換わりが急速に進んでいると言われています。そして、感染者を年代別にみると、40歳代が最も多く、次に10歳代、10歳未満、30歳代となっており、感染者数の約60%を占めています。

なお、障がい者施設や高齢者施設、保育施設などでも感染者が確認されるなど、感染者の急増による医療のひっ迫が懸念されています。

こうした中、県は、新たな行動要請を行いました。

会食については、「ひなた飲食店認証店」を利用する場合でも、「一卓4人以下、2時間以内」、「テーブル間の席の移動は控える」というものです。職員の皆さんにもご協力をお願いします。

また、夏休みに入り、帰省等の人の移動も活発になり、感染が広がる恐れがあります。一人ひとりが、日常生活においてマスクの適切な着用、こまめな換気、手指の消毒等の基本的な感染防止対策の徹底を心がけてください。

最後に、「市長と語るまちづくり座談会」についてです。

これまで、市民の声をお聞きするため、また、市の情報発信の場としての座談会が、コロナ禍により開催できませんでした。

現在、コロナの感染が拡大する中ではありますが、感染防止対策を徹底して、本年度は開催をしております。職員の皆さんには資料作成のご協力ありがとうございます。

座談会では、「市の説明が不足している」という発言や「間違った情報」と思われる発言など、様々な意見がありました。つまり、行政として、あらゆる情報媒体を活用して市民にお知らせをしていますが、市民の皆様に正しい情報が届いていない事実があります。

市民の皆様は、ご自身が興味や関心がある情報以外は、なかなか関心を示していただかない現状だと考えています。

今後、面談等での情報提供では丁寧に説明し、理解していただくようにしていきましょう。

それでは、今月も一緒に頑張りましょう。

【今月の一言】

「心に元気があふれる50の物語」西沢泰生著 三笠書房より掲載

涙の胴上げ  ~高校野球は教育の一環~

以前の私は、そんな言葉を聞いてもピンときませんでした。

だって、極論で言ってしまえば、高校野球って、高校生のクラブ活動でしかありません。

そこに、「教育論まで持ち出すのは少しオーバーなのではないか」と思っていたのです。

でも、最近、高校野球をずっと取材しているフリーのライターの方から高校野球の名監督たちのエピソードを聞いたりするうちに、考えが変わりました。

高校野球は、「教室での授業で学ぶことのできない大切なこと」を選手たちに教えてくれる「これ以上ないほどの教育の場」だと思うようになったのです。

2015年の夏、神奈川県予選。

神奈川県を代表する強豪校の1つ、横浜高校が、決勝戦で東海大相模高校に敗れて甲子園行きを逃しました。

この敗戦は、実に51年間にわたって横浜高校を指導し、27回も甲子園出場を果たした名将、渡辺元智監督の「監督生活」にピリオドを打つものでした。

半世紀以上にわたって、横浜高校野球部を率いた名監督。

「その最後の夏を甲子園出場で!」と頑張ってきた選手たちの夢は、あと一歩で叶わなかったのです。

敗戦に号泣する選手たち。

選手たちは泣きながら渡辺監督を胴上げしました。

感謝の思いを込めて・・・・。

試合後のインタビューで、渡辺監督もまた涙ながらにこんなことを言っていました。

「選手に感謝。その一言です。選手は(私に)勝利をプレゼントしてくれようとして、そういう気持ちでやってくれた。感謝しています。」

自分たちに感謝し、涙を流してくれる、そんな監督との出会い。

その監督のために、「最後の夏を甲子園出場で!」と思って必死で練習し、戦い、そして、敗れたという経験。

この「出会い」も「経験」も、この横浜高校の選手たちのこれからの人生における「宝」になったはずです。

渡辺監督は、常に選手たちに「人生の勝利者たれ」と説いていたそうです。

「試合の勝利者」ではありません。

「人生の勝利者」です。

「甲子園行き」という夢をかけた試合には敗れました。

しかし、選手たちに胴上げをされた監督も、監督を胴上げした選手たちも、この瞬間に、たしかに「人生の勝利者」になったのではないでしょうか。

あなたは最近、誰かのために涙を流したことがありますか?

その「経験」は、あなたの宝です。

あなたの心を、よりきれいにしてくれます。

あなたは、あなたのために涙を流してくれる友だちがいますか。

その「友だち」もまた、あなたの宝です。

あなたの人生を、より豊かにしてくれます。

宝にめぐまれた人生は、お金がなくても手に入るのです。

【私見】

先日の、高校野球決勝戦で第8シードの富島対ノーシードから勝ち上がった宮崎西高との対戦で見事に「富島高校野球部」が、3年ぶり2度目の夏の甲子園出場の切符を手にしました。私は、仕事の日程を調整しサンマリンスタジアムに行き、富高応援団と一緒に1塁側のアルプススタンドからブルーのメガホンを打ち鳴らし応援しました。

富高の日高投手は、140kmのストレートを投げ、「最後に一番いいボールが投げられた」、宮崎西の三宅投手は「高校で一番いいピッチング」とコメントするような、両投手とも緩急をつけた素晴らしいピッチングでの投手戦でした。約一時間半の雨で中断があり、勝利の女神はどちらのチームに微笑むのか心配でしたが、両チームとも集中力を切らさず緊迫する接戦となりました。最後の9回表は日柳捕手の強気のサインで全て直球、最後の打者を日髙投手最速の148kmの直球で三振を取りゲームセットとなり、マウンドに歓喜の声が響きました。アルプススタンドの応援団も、メガホンを皆で合わせながら大喜びでした。

ここに至るまでには、難しい社会情勢でチームの判断で準決勝からは16名で試合に臨み、高橋キャプテンは欠場を余儀なくされた一人で、「来られない人がいる。その事実、思いが一人ひとりを、チームを強くした。」とコメントしました。

翌日の宮日新聞に濱田監督が日高投手について「今大会を迎えるまでは四球や味方のエラーでピンチになると感情的になり、投球が乱れた。『お前がそんなことでは、甲子園にたどり着けない。』ときつく叱ったこともありましたが、今大会は冷静さを失わずマウンドでの立ち振る舞いや表情、しぐさが良くなってきた」とコメントしています。

このように、スポーツは技術のみでなく、「教室での授業で学ぶことのできない大切なこと」、心や体を強くし、人を思いやる心、感謝、ありがとう、涙を流す優しさなどを育んでくれます。

渡辺監督が、常に選手たちに「人生の勝利者たれ」と説いていた意味がそこにあると思います。